新社会人の真・ルーティン その2(帰宅後編)

 会社から自宅のアパートまでは1時間ほどの距離で、少し遠かった。だが、学生時代に三時間ほどの通学をしていた僕にとってはそれほど苦でもなかった。何より電車は高い確率で座れ、通勤に関する想像できるようなストレスはそこまでかからなかった。

 家に帰ってもすることがない、ということも通勤のストレスを和らげてくれる要因なのだろうか。家に帰ってもスマホやパソコンを弄り、生産性のない時間を送ってるわけだが、とりわけ電車の中でもできそうなことをしてるに違いなかった。電車の中という状況による制限が特に感じられない日々を送っていた。

 帰宅すると玄関の電気のスイッチを入れる癖がある。だが、このスイッチを入れたところでどこも照らしてはくれなかった。このアパートに入居して間も無くこのスイッチに応答すべき電球の寿命が尽きてしまったのだ。だが、とりわけ不便を感じずにずっと替えずにいた。おそらくこの先も替えずにいるだろう。

 問題はトイレの電球が最近切れたことだ。ここの電球は替えなくても他の電気でどうにか問題なく生活はできているのだが、流石に少々不便を感じる。近々替えようか・・・と思い二、三週間が経過しつつある。そろそろどうにかしないと・・・。

 点かない電気のスイッチを入れる癖ともう一つ癖がある。部屋に入ると「ただいま」と言う癖だ。部屋には誰もいないのだが。何故だかわからないがついつい言ってしまう。

 家に着くと大体お腹が空いている。炊飯器を見てご飯が炊けていないとがっかりする。今日も予約炊きを忘れていた。ご飯を1.5合ほど炊く。炊き上がるまで1時間ほど時間があるため適当にパソコンを開き、生産性のない活動をする。

 youtubeを開いて観るものといえばここ最近はラジオばかりだった。同じ画面をずっと観ているのが苦手だった。なので、音声だけで楽しめるものが好きだった。ラジオを流しながらツイッターやらウィキペディアなどを見る。動画よりも活字を読んでる方が好きなんだろうか。

 ご飯が炊き上がる15分前ぐらいになると料理を始める。大体いつも豚こまと野菜を炒め合わせて適当に作る。料理が終わるとご飯が炊き終わる。そこから晩御飯を食べる。美味しいような美味しくないようなよくわからないがまあ食べられる。時間かけて作った割には5分ほどで食べ終わってしまう。

 食べ終わり、シャワーを浴びると布団に転がりまたネットをする。そして気がつくと寝てる。大体いつも寝るのは9時ぐらい。そして11時半~12時ごろに起きる。

 ここから寝られなくなる。ずっと布団にいるのだが寝られない。妙な寝方をしてしまったからだ。しかし、これが毎日なのだ。寝られない寝られない。そして、寝られないまま朝の5時ぐらいになる。朝食の準備を始める。大体朝はいつもパスタか卵かけご飯だ。そして朝食を食べ、暇なので早めに家を出る。ゆっくりと会社へ向かう。